#乳児 #幼児

寄り添い、共に見守る。家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」

2023.05.03

「ホームスタート」という、子育て支援活動を知っていますか。

ホームスタートとは、家庭訪問型の子育て支援ボランティアのことで、研修を受けた地域の子育て経験者が自宅に訪問してくれる支援活動のこと。50年前にイギリスで始まり、今、日本にもじわじわと広がってきています。

今回は、西尾市・西三河エリアを拠点に活動する「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」の副代表であり、この会で今年からホームスタート活動を開始したばかりの「ホームスタートにしお」の代表、加納真由美さんにお話をお聞きしました。

お話を聞いたひと
ホームスタートにしお 代表
加納 真由美 さん

民生委員、小学校講師。絵本の読み聞かせが得意で、長年ボランティア活動を継続。「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」副会長で、今回「ホームスタートにしお」の代表として、この地域にホームスタート活動を立ち上げた発起人。

西尾幡豆子育てネットワーカーの会
https://g7mn8.crayonsite.com/
https://m.facebook.com/nishihazu/

 

西尾・西三河で活動する「子育てネットワーカーの会」

毎週水曜に、大和屋直営店Shop yamatoya ANJOで「子育てサロン」を開催してくださっている「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」さんですが、改めて会の概要と、活動内容について教えてください。

私たちは、西尾市を中心とした西三河エリアでボランティア活動を行っている「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」で、現在主要メンバー7名で運営しています。

大和屋さんでは毎週水曜日の「子育てサロン」、そして毎月第3日曜にイベント開催をさせていただいていますが、それ以外にも西尾や近隣地域での子育てイベントの開催、子育てサークルのサポート、園や学校などでの子育て講演会など、子育てをしている親子さんのための活動をいろいろ展開しています。

具体的には、西尾市生涯学習講座で年4回の親子講座を担当したり、西尾市内公共施設で開催している「GO!近所マルシェ」に訪れる親子連れさんのために、ファミリーで来てもゆっくりとマルシェを楽しめるような無料の遊び場を運営したりしています。

 

ー加納さんが「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」で活動をしようと思ったきっかけは?

自分が子育て中だった頃から、絵本の読み聞かせの大切さをとても感じていて、その流れで絵本の読み聞かせのボランティアサークルを立ち上げました。

その後、愛知県で地域の子育てグループのリーダーとして活動する人を養成する「子育てネットワーカー」という制度ができたので、平成19年に私も受講して、この地域の「子育てネットワーカー」となりました。

市内にはネットワーカーを持っていても個人で活動される人や、少人数チームで活動する人、私のように地域の会に入って活動している人などさまざまですが、私は「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」に所属して活動をすることになり、今は副代表をやらせてもらっています。

このエリアで初となる「ホームスタート」が始動

ーなるほど。今回、その「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」から「ホームスタートにしお」が発足し、始まったとお聞きしました。まずはこの「ホームスタート」活動について教えてもらえますか。

家庭訪問型子育て支援「ホームスタート」とは、研修を受けた地域の子育て経験者(=ホームビジター)が子育て家庭に訪問する、「家庭訪問型子育て支援ボランティア」です。

簡単に言うと、週に1回、2時間程度、1~3ケ月間連続して訪問し、お話をお聞きしたり、一緒に育児や家事を行ったり、という活動をします。

そもそもこのホームスタートというのは実は歴史が古く、1973年にイギリスで始まり、もう半世紀も経つものです。現在では、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、オセアニアの22の国々で実施されていますが、日本に導入されたのはまだ10年前くらいです。

ここ数年、コロナ禍も重なって、乳幼児を抱えて外出しづらい人や、子育てについて気軽に頼れる人が身近にいないママやパパが増えていると思います。

ホームスタートは、そんな子育て家庭を支えるために、研修を受けた「ホームビジター」がご家庭に訪問し、親子と共に過ごし、話を聞くことで、子育て中の親の心を支える活動です。妊婦さんや未就学児のいるご家庭であれば、無料で利用していただけます。

 

ー子育て中は孤独になりがちなので、そうやって定期的に話を聞いてもらえるのはとてもありがたいです…!

ホームスタート活動の基本理念は、「傾聴と協働」です。

相手の気持ちを受け止めながら話を聴く「傾聴」と、育児家事や外出を一緒にする「協働」。

ホームスタートでの訪問は、託児や保育のような「預かる」ことはできないので、子守りを請け負ったりすることはありませんが、訪問して話を聞くだけではなく、時には親子さんと一緒にキッチンに立って離乳食やおやつをつくったり、公園や子育て支援施設に外出したり、一緒にスーパーへ買い物に出かけたり…と、親子さんが必要とされるさまざまな支援をしています。また、地域の子育て支援や人々とつながるきっかけづくりも応援しています。

子育て家庭に、ホームビジターが訪問します

ーホームスタートを利用したい場合、どのような流れになるのですか。

ホームスタートは、調整サポート役の「オーガナイザー」と、実際に定期的に訪問する「ホームビジター」の2人一組で各ご家庭にかかわります。

まずはお申し込みいただくと、オーガナイザーがご家庭に訪問し、ママやパパのご希望を聞きながら、活動内容を決めていきます。その後、オーガナイザーとホームビジターの2人で顔合わせを兼ねた紹介訪問をして、その後週1回、2時間程度、月4回訪問をして、一緒に家事や育児をしたり、お話をしたりして過ごします。

最後にオーガナイザーが再び訪問して活動を振り返り、終了または延長を決めるというのが一連の流れです。

現在「ホームスタートにしお」には、オーガナイザーが3名、ホームビジターが4名在籍しています。

各家庭に通ってもらう「ホームビジター」さんを、この地域で養成し、増やしていくことも私たちの大切な活動であり、使命です。

この春、2度目となる養成講座を開く予定です。今はどんどんホームビジターさんを増やしていくことでご家庭からの要望に応えられる体制を整えたいと考えています。

ーホームビジターとして活動をするためには、何か条件があるんでしょうか。

ホームスタートは、専門職による子育て支援とは違って、「同じ子育て経験者ならではのフレンドリーな支え合い活動」というのが特徴のひとつです。

子育てを経験してきた人が、同じ目線で親の気持ちにそっと寄り添う「ちょっとだけ先輩ママ」によるボランティア活動、というイメージですね。

ホームビジター養成講座を受ける条件としては、原則として、3年以上の子育て経験がある方、もしくは子どもに関するお仕事に3年以上就いたことがある方などにお願いしています。

活動に必要な知識や考え方、声かけの方法などは、養成講座で一緒に学んでいくので大丈夫です。現在、ホームビジターを取得した人は子育てがひと段落したママが多い印象です。

「家庭に届ける」子育て支援で、ママやパパを支えたい

ー2023年度から「ホームスタート」活動が本格的に始まっていくと思いますが、加納さんの展望をお聞かせいただけますか。

地域の子育て家庭を継続的にサポートしていくこと、ママやパパと関わりを持つことが、ホームスタートの一番の目的ではありますが、私たちボランティアがこうして活動を継続することで、虐待の予防につなげていくことも、大切な目的のひとつです。

なにかあったときや、ママやパパの異変に気づいたときに、次に必要な支援にどう繋げていけるか、それは身近で定期的にお会いしているホームビジターやオーガナイザーだからこそできることも、きっとあると思います。

そのためにも、ホームビジターさんをはじめ、一緒に活動をしてくれる仲間がどんどん増えていくと嬉しいですし、いずれは自治体とも協力して、ボランティアさんの負担を少しでも軽くしながら自走・継続していける体制を整えることができたら理想だと考えています。

私たちは西尾市や西三河エリアの支援がメインですが、現在、少しずつですが各地域に「ホームスタート」の活動が広がっています。

「ホームスタート ジャパン」のサイトで、各地域のホームスタート活動やビジター養成講座の情報が更新されているので、利用したい人や、ビジター活動に興味がある方は、ぜひ一度調べてみてください。

 

***

ー実際に支援をしてくれるのはもちろん、そのように頼れる人が地域に増えていくことも、子育て世代の私たちにとってとても嬉しくありがたく、とても心強いです。多くの方に知っていただけると良いですね。

 

ライター 後藤麻衣子

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加納 真由美

民生委員、小学校講師。絵本の読み聞かせが得意で、長年ボランティア活動を継続。「西尾幡豆子育てネットワーカーの会」副会長で、今回「ホームスタートにしお」の代表として、この地域にホームスタート活動を立ち上げた発起人。 西尾幡豆子育てネットワーカーの会 https://g7mn8.crayonsite.com/

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