双子を育てる、パパ目線の子育て日記シリーズ。大和屋の通販担当スタッフ「やまちゃん」が、日々の育児を通して感じたこと、考えたことを綴っています。
今回は、双子ならではの「シェア」のエピソード。
一緒に育つふたりだからこその、不思議で楽しい「シェア事情」をお届けします。
それぞれに準備する? ひとつをシェアする?
前回の日記では、「ついにお互いの存在に気づきはじめた」と感じた瞬間について書きました。
あれから少し経ち、ふたりの間には、ふんわりとしたやりとりが増えてきたように思います。
まだ一緒に遊ぶという感じではないけれど、なんとなく通じ合っているような、小さなコミュニケーション。
そんな姿に、親としても日々の発見があります。
先日、双子の親同士で集まる機会がありました。
自然と盛り上がったのは「双子だからこそ、育児であきらめたこと」について。
「絵本は1冊しか買わなくなったよね」
「おもちゃも、大きいのを1つでシェアしてる」
そんな声が次々に出てきて、みんな同じように工夫しながら子育てしているんだなぁ、とちょっと安心しました。
わが家のおしゃぶり“シェア事情”
いま、ふたりがとにかく大好きなのは「おしゃぶり」。
毎日「ちゅくちゅく」「ちゅくちゅく」と夢中になっている姿は、すっかり日常の風景です。
でも、しばらくすると飽きてポイッ。
また拾って「ちゅくちゅく」……。
そんなループを延々と繰り返すのが、ふたりの日課になっています。
そんなある日。
ひとりがおしゃぶりをくわえていると、それを見つけたもうひとりが、のしのしと歩いてきました。
次の瞬間、相手の口から「ちゅぽんっ!」とおしゃぶりを外し、そのまま自分の口へイン。
あまりにも自然な流れ(奪取!?)に、「えっ、これって順番制なの!?」と思わず笑ってしまいました。
当たり前のようにシェアしている姿に、双子ならではの関係性を感じます。
「青はゆうちゃん、ピンクははるちゃんだよ〜」と声をかけて、それぞれに渡したりもしましたが、当然まだ理解できるはずもなく…。
奪い合うたびに「違うよ〜」と直していたのですが、何度も何度も繰り返すので、最後はもう諦めました(笑)。
「一緒に使う」をやってみることに
「双子だから」と、何でも2つずつ準備していた我が家ですが、おしゃぶりのシェアが当たり前になってから、他のものもだんだん「ひとつでいいか」という流れになっていきました。
麦茶を飲むスパウトも、離乳食のスプーンも、最初はきっちり分けていましたが、今ではひとつのスプーンでふたりにひょいひょいと食べさせています。
もちろん、衛生面や自分のものを使うクセづけのことを考えると、ちょっと気になる部分もあります。
もうすぐ保育園も始まるので、あまりにも「なんでも一緒!」の感覚になりすぎないように、どこかで線を引かなきゃな…と考えることも。
でも、双子って成長のタイミングも驚くほど似ていて、兄弟という感覚も薄く、だからといって友達でもない、そんな存在。
だからこそ、これからも「ふたりでひとつ」が増えていくのかなと思います。
「これは誰の?」ときっちり分けることも大切。
でも、「一緒に使う」やりとりの中にも、学びや経験の意味があるはず。
親としては、ちょっとポジティブに、そしてだいぶ楽観的に受け止めています。
さあ、この先どこまで「シェアする」が広がっていくのでしょうか。
ちょっと楽しみにしている今日この頃です。
