2025.11.12

きちんと座って「いただきます!」ローチェアが叶える、食べる力の土台づくり

子どもの「座り方」が、将来の「食べる力」や「歯並び」にまで深く関わっていることをご存じでしょうか。

離乳食、幼児食期は「噛んで食べる」ことを練習する大切な時期。ところが、姿勢が安定していないと、噛む力が十分に育たず、あごや舌の成長にも影響してしまいます。
食事の時間を「楽しい学びの場」にするためには、椅子選びが実はとても重要なのです。

今回は、歯科衛生士で、一般社団法人 歯並び育児®協会のマスター講師、山上あかりさんに、食事の際の理想の姿勢や椅子の選び方について、お聞きしました。

山上あかり

山上あかりさん

《教えてくれた人》

歯科衛生士
「一般社団法人 歯並び育児®協会」マスター講師。2015年、愛知学院大学 歯科衛生学科卒業。産休・育休を挟みつつ歯科医院に8年間勤務。現在は「矯正のいらない、自然できれいな歯並びを育てる子育て」を広めるため、「歯並び育児®講座」の講師として全国で活動中。5歳までの歯並びに悩む親子へのサポートにも力を入れている。子育てがもっと楽しくなるように、日々情報を発信。 一般社団法人 歯並び育児®協会

「座り方」と「食べる力」には密接な関連性がある!?

離乳食の時期は、「噛んで食べる」ことの練習期間です。
この時期に、「食べるって楽しい!」という良い経験をたくさん積んでほしいですよね。

この大切な時期に特に重要なのが、歯の土台となるあごの骨と口周りの筋肉の成長です。これらの筋肉は、毎日の「食べる力」によって育まれ、それを支えるのが「正しい座り方」なのです。

歯並びは遺伝だけでなく、日々の食事といった生活習慣によっても大きく左右されます。
食事の際は、足先からかかとまでがしっかり地面につき、安定して座ることで体幹が安定し、全身の力がしっかりとあごに伝わります。
これは、毎日の食事をお子さんにとっての「噛むトレーニング」に変えるための大切な土台となります。

姿勢が安定すると、子どもは食べ物を噛むことに集中しやすくなり、自然と噛む練習を重ねることができます。
これが、将来の食べる力と歯並びを育てる第一歩になるんです。

また、姿勢が良くなると、舌が上あごの正しい位置(スポット)に収まりやすくなります。
舌はあごの骨を内側から広げる大切な役割を担っているため、舌の位置が不安定だと将来の歯並びにも影響が出てしまう可能性があります。

チェアに座るときにチェックしたいポイント

離乳食を食べるときの姿勢をチェックする上で、いくつか見てほしいポイントがあります。

まずは、足先からかかとまでがしっかりついているか確認しましょう。
足がブラブラしていると体が不安定になり、姿勢が崩れやすくなります。

次に、背中が丸まっていないか確認してください。
猫背になると前かがみになり、お腹が圧迫されて食べ物が噛みにくく、飲み込みにくくなったり、消化しにくくなったりします。

最後に、テーブルと体の間に隙間ができていないかチェックしましょう。
隙間があると、食べ物をこぼしやすくなるだけでなく、体が前のめりになり、姿勢が不安定になってしまいます。

これらのポイントを意識して、食事中の姿勢をチェックしてみてください。

 

食事は「ハイチェア」派?それとも「ローチェア」派?

ご家庭によって、食事のスタイルはさまざまです。
ダイニングテーブルとチェアで食べる場合もあれば、低いテーブルに床座りで食べる場合もあります。

ダイニングテーブルを使うなら、座面や足置きの高さを調整できるハイチェアがあれば、姿勢が整いやすく安心です。
一方、座卓スタイルのご家庭では、子ども用の低めのローチェアを選ぶことが多いと思います。

「床に近いから自然に足がつくはず」と思われがちなローチェアですが、実際には高さが合わなかったり、足置き板がなかったり、あっても狭くて使いにくい製品も少なくありません。

足がしっかりとつかないと、子どもの体は不安定になります。
すると無意識に猫背や前のめりの姿勢になり、食べ物を奥までうまく運べず、噛む力も弱くなってしまうのです。

 

良い姿勢、良い歯並びのための「ローチェア」選び

正しい姿勢で食事をするためには、「足がしっかりつくこと」がとても大事です。

ローチェアを選ぶ際は、「つま先からかかとまでを支えられる足置き板があること」、そして「成長に合わせて調節できること」がとても大切な条件です。

子どもの成長は本当にあっという間。
調整できない椅子では、すぐに姿勢が崩れてしまいかねません。
だからこそ、調節機能のあるチェアを選ぶことが、食事の時間を快適に、そして健やかな成長につなげる大切なポイントになるのです。

 

「座って食べる」だけではない!チェアの役割

歯並び育児®協会推奨商品でもある、yamatoyaさんの「すくすくローチェア」は、歯並び育児®の観点から見ても、とてもおすすめできるチェアです。

まず注目したいのは、足先からかかとまでをしっかり支えられる広い足置き板。
子どもの足が安定して床につくことで、姿勢も自然と整いやすくなります。
さらに、成長に合わせて座面の奥行きや足置き板の高さを細かく調節できるため、幼児期の長い時間を快適に過ごせます。

そしてもう一つ、子どもに合わせた高さのテーブルが備え付けられている点も大きな特長です。
椅子とテーブルのバランスが取れているからこそ、理想的な姿勢をサポートできます。

 

このように身体が安定した状態で食事ができると、しっかりと噛むことができ、お口周りの筋肉や舌の機能が育ちます。
その積み重ねが、将来の歯並びを整えるための大切な土台となっていきます。

 

歯並び育児®の観点から見た効果

安定した姿勢で食べられることは、「噛む力」の発達を促し、あごの骨にしっかりと刺激を与えます。それによって歯がきれいに並ぶためのスペースが確保され、舌の動きもスムーズになり、食べる力全体がぐんと育ちます。離乳食から幼児食への移行がスムーズになるのも、この効果のひとつです。

また、姿勢が安定することで食事への集中力も高まり、「食べるのって楽しい!」という気持ちを自然に育ててくれます。
食事が楽しい経験になることは、食育の上でも欠かせない大切な要素です。

私自身、子どもの椅子選びで悩んでいた時期がありました。
我が家はダイニングテーブルではなく座卓の家庭だったため、いろいろなローチェアを試しましたが、どれも調整ができなかったり、足置き板が狭かったり、高さが合わなかったり…。
そのせいで子どもは落ち着かず、食事のたびに親子でイライラしてしまうこともありました。

そんな時に出会ったのが「すくすくローチェア」でした。
実際に使ってみて、「ローチェアでもここまで子どもの身体にフィットして、しかも成長に合わせて調整できるなんて!」と感動したことを、今でも鮮明に覚えています。
そのおかげで、子どもは自然と椅子に座って食べる習慣を身につけ、食事の時間が落ち着いたものになりました。

すくすくローチェアは、ただの椅子ではありません。子どもの快適で楽しい食事を支え、健やかな成長を後押しする、未来への贈り物です。
小さな椅子選びの決断が、お子さまの健やかな未来をひらく鍵となり、家族みんなの笑顔につながっていくことを願っています。

 

***

 

正しい座り方を支えてくれる椅子は、単なる家具ではなく、未来の成長を後押しする大切なパートナー。
姿勢が安定することで、「しっかり噛める力」や「食べる楽しさ」が育まれ、それが将来の歯並びや学ぶ力へとつながっていくんですね。

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わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

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