2026.01.21

きょうのえほんがかり vol.15「“おに”と出会える絵本」

自宅の「わたげBUNKO」にたくさんの絵本を蔵し、絵本をキーワードにさまざまな活動を展開する「えほんがかり」のまこさん。
このシリーズ「きょうのえほんがかり」では、いろいろな絵本を知るまこさんに、テーマに合わせたおすすめの絵本をご紹介いただきます。

まこ

まこさん

《教えてくれた人》

えほんがかり
「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。 えほんがかり まこ Linktree

もうすぐ、節分です。
子どもたちにとっての“おに”は、その恐ろしい風貌に加え、「本当にいるかもしれない」という不確かさが、より一層恐怖を駆り立てる存在のようです。
我が家の息子も保育園での節分会が怖くてたまらない様子。なんと10月ごろから、連絡帳を確認しては「行きたくない」と泣いていました。
最近では、あえて鬼が登場しなかったり、子どもたちが自ら鬼に変身したりと、配慮された節分会も増えているようです。

ただ、そもそも節分は、恐ろしい鬼が現れて子どもたちを脅かすという目的の行事ではありません。
季節を分ける日に、悪いもの(邪気)が家の中に入ってこないよう、豆を撒いて追い払うという大切な意味が込められています。
鬼の存在ばかりが強調され、「ただ怖いだけの日」になってしまうのは、少し寂しく残念な気がします。日本の暮らしに根差した「節分」という文化が、子どもたちの心から離れていってしまうのはもったいないですよね。
そこで今回は、「鬼が出てくるけれど、小さなお子さんでも怖がらずに楽しめる絵本」を、いくつかピックアップしてご紹介します。

 

きょうのおしながき

まめまきできるかな

おふくさん

やさいのおにたいじ

ももたろう

 

まめまきできるかな

まめまきできるかな
すとうあさえ 田中六大 ほるぷ出版

「THE節分!」という、スタンダードな内容の絵本です。
この【はじめての行事絵本】の巻末には、その行事の歴史や習わしが、小さい人たちにもわかるように書かれています。
物語を楽しんだあと、最後の最後まで楽しんでみてください。

 

おふくさん

おふくさん
服部美法 大日本図書

おふくさんたちが楽しく暮らしているところに、「ガラッ!!」と、おにさんがやってきます。
さて、おふくさんたちはどうするでしょう?
なんともコミカルで、ほっこりできる1冊。読み終わった後には、ニコニコしちゃうこと間違いなしです。

 

やさいのおにたいじ

やさいのおにたいじ
つるたようこ 福音館書店

御伽草子の『酒呑童子』をもとにしたお話で、京野菜たちが大活躍します。
その表情豊かな姿にもご注目!
そして、鬼に抜擢されたのは、見た目がゴツゴツしたあの野菜…!?
昔話ならではの言い回しも楽しいお話です。

 

ももたろう

ももたろう
松居直 赤羽末吉 福音館書店

鬼が出てくるお話の代表格である「ももたろう」。
もしかしたらこの絵本のももたろうは、みなさんがご存知のものとは桃の流れてくる音や結末が違うかもしれません。
昔話は、語る場所・人によって変化してきたものです。その違いを読み比べるのも、面白いですよ。

 

***

 

今回、4冊の絵本をご紹介いたしました。

「節分だから、頑張って鬼の絵本を読まなきゃ!」と、構える必要はありません。
大切にしたいのは、安心できる場所で、大好きな人と一緒に、絵本だからこそ味わえる「ドキドキ感」を共有することです。

絵本の良いところは、自分たちで物語をコントロールできる点にあります。「もう怖い!」と思ったら、鬼のページを飛ばしてもいいし、パタっと本を閉じてしまってもいい。
そんな風に、お子さんのペースに合わせて自由にお話の世界を行き来してみてください。

鬼を「怖い」と感じるのは、それだけ自分の中に鬼をイメージできる豊かな想像力を持っている証拠です。
そんな力を持っている子どもたちは、もうそれだけで十分に強くて、かっこいいヒーローなのだと思います。

今年の節分は、そんな小さなヒーローたちと一緒に、ぜひ絵本を添えて楽しんでいただけたら嬉しいです。

インフォメーション

■絵本とダイアローグの時間
日時:2026年1月25日(日)
午前の部 10:00〜11:30
午後の部 13:00〜14:30
会場:メグル。(京都府宇治市宇治妙楽144)
参加費:1,500円
*大人の方のみのイベントです

■えほんがかりのおはなし会
日時:2026年2月18日(水)10:30〜11:00
会場:TSUTAYA BOOK STORE カラフルタウン岐阜店
(岐阜県岐阜市柳津町丸野3-3-6)
参加費:無料

日々の活動やイベント情報など、詳しくは公式Instagramで更新中
えほんがかり @ehongakari

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yamatoya magazine

わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

家具メーカーとして
親子の成長を応援したい。

子ども家具をつくってきた歴史は、
子育て情報蓄積の歴史でもあります。
リアルな体験や役立つお話を
全国の子育て世代のみなさんと
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