#ねる #乳児 #新生児 #開発秘話

家族の家具のこと、もっと話そう「そいねーる ミニ・ラージ」編

2023.03.08

2023年3月、添い寝のためのベビーベッド「そいねーるⅢ」がリニューアルして、「そいねーる ミニ」「そいねーる ラージ」の新型2タイプ展開に生まれ変わりました。

2015年に初登場し、これまでも少しずつパワーアップしてきた「そいねーる」。

その歴史と今回のリニューアルポイントについて、yamatoya製品の企画・開発を担当する開発チームのみなさんにお聞きしました。

お話を聞いたひと
yamatoya 企画開発部のみなさん

ベビーベッドやベビーチェアをはじめ、yamatoyaの製品の企画・デザインはもちろん、製品開発や量産管理など、製造にかかわるさまざまなセクターを担当する、企画開発部のメンバー。左から、奥村さん、松脇さん、根兵さん、伊吹さん。

 

添い寝のためのベビーベッド「そいねーる」

ーまずは、yamatoyaさんのベビーベッド「そいねーる」について、簡単に教えてください。

このベビーベッド「そいねーる」は、大人用のベッドや布団に並べて設置することで、子どもとの添い寝が安全にできる、添い寝に特化したベビーベッドです。初期モデルは、2015年9月にデビューしました。

各家庭の就寝スタイルや子どもの成長に合わせて、これまでも何度もリニューアルをしています。

2017年には、⼤⼈ベッドの傾向に合わせて、床板をさらに⾼く対応できる「そいねーる+move」が登場。さらに4才まで長く使える「そいねーる+long」へと進化し、2021年2⽉には、床に布団を敷いて寝ているママやパパでも添い寝ができるよう、床板の高さを21段階で調整できる「そいねーるⅢ」が誕生しました。

前モデルから、布団での添い寝にも対応しました。

幅45cm→60cmになり、広くてゆったり

ー今回はその「そいねーるⅢ」が、新たに「そいねーる ミニ」と「そいねーる ラージ」としてリニューアルしたんですね。主に、どんなところが変わったんでしょう。

お客様からの声を集めつつ、改善点を探っていきました。

まず多かったのが、「幅が狭く感じる」というお声でした。元々、広さの制約のある寝室にも置けるように…と設計した経緯があったので狭めではあったのですが、「子どもが寝返りをしにくそう」「窮屈そうに見える」という声を反映し、今回は【ミニ】【ラージ】ともに15cmアップした共通幅に変更しました。

このリニューアルにより、【ミニ】は一般的なミニベビーベッドのサイズになったので、寝具の選択肢の幅が広がりました。

左がそいねーるラージ、右がそいねーるミニ。

ーなるほど。すでにベビー布団を持っている人や、洗い替え布団の買いやすさを重視する人にとっても嬉しいリニューアルですね。そのほかには?

また、「キャスターがなくて移動ができない」というお声にも応え、キャスター取り付け可能の仕様に変更しました。

キャスターを付けることで、部屋間でベッドを移動して使用したいご家庭はもちろん、ベビーベッド下のお掃除もしやすくなります。キャスターは、つけても外しても使えるので、ご家庭での使い方に合わせて選んでいただけたらと思います。

これまでは、どちらかというと「寝室で使う」ことにフォーカスを当てていたベッドだったんですが、お客様の声を聞いたり、レビューを読みこんでいくなかで、寝室に限らずいろんなお部屋、いろんな場面でそいねーるを使ってくださっていることがわかってきて。いろいろな場所でライフスタイルに合わせて使っていただけるベビーベッドとして進化した、という感じもあります。

ライフスタイルに合わせて、より使いやすく便利に

ーそのほかにも、今回変わった点はありますか。

お世話のしやすさについても見直しました。

オムツ替えなどのお世話をするとき、大きく開けられる長辺の扉(名称:前枠)を開けて、赤ちゃんの向きを少しずらしてからオムツ替えをすることが多いと思います。

今回のリニューアルで、赤ちゃんの足元にくる短辺(名称:つま枠)が扉付きになったため、赤ちゃんの向きを変えなくても、足元側の扉からアプローチしてお世話ができるようになりました。この扉付きのつま枠は、左右どちらでも付け替えることができます。

 つま枠の開閉扉で、お世話が楽に。

ーなるほど!それはとても便利ですね。抱っこするときは前枠側から、オムツ替えのときはつま枠側から、など使い分けができそうです。

はい。
あとは、構造がよりシンプルになったこともポイントです。

赤ちゃんがつかまり立ちを始めるころになると、安全性を確保するために床板(=赤ちゃんが寝ている板)を下げて柵の高さを確保する必要があるのですが、そいねーるは、床板と大人が寝ているベッド面の高さを合わせて設置している特性上、つかまり立ち対策として床板を下げる際の調整がこれまで少し面倒でした。

今回のリニューアルで、床板を下げるのではなく、脚をつける位置を変更することで高さの調整ができるようになり、とてもシンプルな構成になりました。そのため、使い始めから赤ちゃんがつかまり立ちをしても大丈夫な柵の高さをキープでき、最初に大人ベッドの高さと合わせれば、後から柵の高さを調整する必要がなくなりました。

つかまり立ちが始まったあとも安心な高さ設計。

全体的にも部品点数を大幅に削減し、シンプルな設計にしました。これにより組み立て時間も短く、わかりやすくなったと思いますし、大人用ベッドと固定するベルトの装着もやりやすくなりました。家族みんなで添い寝ができるよう、大人用ベッドの接続もキングサイズのベッドまで対応可能に改善しています。

ー家族みんなで、安心・安全に一緒に寝ることができる、そんなベビーベッドなんですね。

【ラージ】であれば、2才まではベビーベッドとして、そのあとはキッズベッドのように大人の延長ベッドとして、6才まで一緒に添い寝をすることができます。

大好きなママやパパと一緒に添い寝ができるというのは、きっと子どもにとっても安心できる時間だと思うんです。子どもはもちろん、ママ・パパも、お互いに安心してぐっすり眠れる環境を、そいねーるで作っていただきたいと思っています。

赤ちゃんだけでなく親も安心して眠れるベビーベッド。

 

***

 

「ベビーベッドは赤ちゃんの頃だけのもの」というイメージがあるかもしれませんが、こうして長く使っていただけるものもあるので、ぜひ、各家庭の居住環境に合わせて選んでもらえたら嬉しいです。

 

 

ライター 後藤麻衣子

SHARE

  • Facebook
  • Twitter

この記事に関連した商品