#ねる #開発秘話

家族の家具のこと、もっと話そう「そいねーるAD」編

2025.05.21

yamatoyaの商品開発について、開発メンバーにお話をお聞きする「家族の家具のこと、もっと話そう」シリーズ。
今回はこのたびリニューアルとなる、添い寝のためのベビーベッド「そいねーる」。
人気モデル「そいねーる」が、使いやすさと品質をさらに進化させて「そいねーるAD」として生まれ変わりました。

今回は、そんなリニューアルの裏側を、開発メンバーの皆さんにじっくりお聞きしました。

お話を聞いたひと
yamatoya 企画開発部のみなさん

ベビーベッドやベビーチェアをはじめ、yamatoyaの製品の企画・デザインはもちろん、製品開発や量産管理から広告制作、製造にかかわるさまざまなセクターを担当する、企画開発部のメンバー。左から、伊吹さん、奥村さん、日下さん。

「もっと良いものに」から始まったリニューアル

そいねーる AD ミニベビーベッド、ラージベビーベッド

ー今回のリニューアルのきっかけについて、教えてください。

現状の「そいねーる」に大きな問題や改善すべき点があったわけではないのですが、このリニューアルの背景には、「生産拠点の移転」という大きな転機がありました。

内部的な理由ではありますが、従来の工場から、より高い品質で生産できるベトナムの工場へ移行することに決まったことがひとつのきっかけです。
「せっかく製造体制が変わるのなら、同じものをそのまま作るだけではなく、これを機にもっと使いやすい形に進化させたい」という声が企画開発チームからあがり、リニューアル開発が始まりました。

「そいねーる」シリーズは、販売開始からすでに10年以上が経っています。
「そいねーる」に限らず、yamatoyaの子ども家具はどれも、小さなリニューアルを重ねながら、ユーザーさんの声を反映しつつ、現代の暮らしにさらに寄り添った仕様に、少しずつ変わってきています。

細部のデザインを刷新し、より安全に使いやすく

ー具体的には、どのあたりが変わったのでしょうか。

目に見えるデザイン的な変化は、ベッドの両側、短辺側の「つま枠」の、大きなアーチ状の丸みです。
従来の直線的な印象から、やわらかな表情へと変化しました。
この丸みには「赤ちゃんの眠る場所だからこそ、やさしい雰囲気にしたい」という想いも込めています。

もうひとつ、木製フックを新設しました。
「そいねーる」は、大人用のベッドや寝具と高さを合わせたうえで、前枠(長編側の枠)を完全に取り外すことで、添い寝できる環境をつくるスタイルのベビーベッドです。

そいねーるを愛用してくださっているママやパパからの声で、たまに聞こえてきたのが「前枠を外したときの、置き場所に困る」という問題でした。

今回のリニューアルでは、外した前枠をかけておけるように、専用の木製フックを追加しました。
外した前枠の定位置ができることで、置き場に困ることなく、また安全に保管することができます。

また、前枠をベッドにセットするときに入れるダボ(固定するパーツ)も、これまでのものからリニューアル。ダボは金属製のものから木製のものに変更し、夜の暗い室内でも感覚的に“カチッ”とはめやすい設計に進化しました。

このあたりは、実際に使っている人にしかなかなか実感しにくい変化ではありますが、そいねーるを使っている方にお試しいただいたところ、大変好評をいただきました。

こうしたリニューアルは、利用シーンや動線を想像しながら、キャスターや前枠の取り扱い、組み立てや解体のしやすさなどを検証しながら、リニューアルを進めました。

 

ー細かなところをたくさんリニューアルしているんですね。他にもリニューアルポイントはありますか。

より細かく、高さの調整ができるようになりました。
以前までは、夜、寝る時のスタイルは「ベッド寝」派か「布団寝」派に二分することが多かったのですが、近年、「ベッドを使わず、でも敷布団でもなく、ベッド用のマットレスを床に直置きにして寝る」というスタイルが少しずつ増えてきたように思います。
そうしたご家庭の場合、マットレスの厚みによっては、低めの位置でうまく高さ調整ができない、という声も挙がっていました。

もちろん、従来の「そいねーる」でも20段階の高さ調整はできたのですが、さらに「そいねーるAD」は28段階で調整ができるようにパワーアップ。
今まで設置できなかった高さ15.5cm~37cm(※)までの間に8段階調節できるようになり、大幅に改善されました。
さらに多くの就寝スタイルに対応できるベビーベッドになったと思います。

※そいねーるに敷くマットレス厚み5cm時での床からマットレス上面までの高さ

「そいねーるらしさ」を大切にしながら

ー今回のリニューアル開発を振り返って、いかがですか。

「そいねーる」は、赤ちゃんにとっても、育てるママやパパにとっても、「近くて、やさしい存在」であり続けたいと思って作ってきました。
毎日使うものだからこそ、心地よくて、安心できて、使いやすい。そんなものを目指して、細かいところまでとことんこだわりました。

今回の「そいねーるAD」は、見た目を大きく変えたというよりは、これからの子育てにフィットするように、細かいところを丁寧に見直した、そんなリニューアルです。

長く愛されてきた「そいねーる」らしさはしっかり残しつつ、育児が少しでもラクになったり、ママやパパがホッとできる時間が増えたらいいな、という思いでつくりました。

 

***

 

子育てをする毎日の中で「助かる」「うれしい」と感じてもらえるような、小さな改良をたくさん積み重ねたベビーベッド。
「これからもそいねーるらしさを大切にしながら、ご家庭のスタイルに寄り添う育児道具として、長く愛される存在であり続けたい」。そんな想いが詰まったリニューアルでした。

 

ライター 後藤麻衣子

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