#双子育児

双子パパ日記 Vol.12「ヘルメット治療スタート!」

2025.05.28

双子を育てる、パパ目線の子育て日記シリーズ。大和屋の通販担当スタッフ「やまちゃん」が、日々の育児を通して感じたこと、考えたことを綴っています。

今回は、生後7ヶ月でスタートした「ヘルメット治療」についてのお話。
双子ならではの悩みや、治療を決断するまでの葛藤、そして治療にかける思いを、リアルな体験をもとにお届けします。

生後7ヶ月、「ヘルメット治療」はじめました

双子がまだ妻のお腹の中にいた頃のこと。
エコー検査のたびに、映像や写真を見ながら「こっちが頭ですか?」「いや、こっち?」と、毎回先生に聞いていました。
すると「いえ、こっちが頭ですね」と、先生からは意外な答えが返ってきて。気になって聞いてはみるものの、私も妻も、正直どこが頭なのか、よくわかっていませんでした。
ほんとうに、双子ってお腹の中でぎゅうぎゅうなんですよね。

生後半年くらいになったころ。
ふと「ふたりとも、頭がペタンコな気がする」と、気になりはじめました。
最初は「こんなもんかな〜」くらいに思っていたのですが、月齢が進むにつれて、明らかに片側がぺたんこ。
よく見ると、耳の位置まで左右でずれています。

これはさすがにおかしいぞ、と思って、いろいろ調べたり、小児科でも相談したりしました。
そんなとき、たまたま近くに「頭のかたち外来」があることを知り、一度診てもらうことに。

 

診断の結果は「重度の斜頭症」。
まさかの“重度”という言葉に、私も妻もかなり動揺しました。
でも、「健康に直接影響はない」という説明に、少しだけホッとしたのを覚えています。

斜頭症の治療法は、「ヘルメット治療」。
ヘルメット治療とは、乳児期の頭の歪み(斜頭症・短頭症・長頭症など)に対して、専用の矯正用ヘルメットを一定期間装着することで、頭の形をゆるやかに整えていく治療法のこと、とのこと。
頭蓋骨は柔らかく、乳児のうちは成長とともに形が変わりやすいため、生後数ヶ月のうちであれば、こうした治療が可能なんだそうです。

 

とはいえこの治療、「健康に影響しない=保険適用外」というのが現実。
つまり、治療費は全額自費です。

ざっくり、1人あたり40万円。
双子で80万円。税込だと88万円…!!!

金額を聞いた瞬間、私も妻も心の中で「うわあああああ…」と叫んでいました。

 

お金のこと、これからのことを考えつつ…

半年前に買った車、250万円。
赤ちゃんのお迎え準備に、うん十万円。
冬の電気代は、月3万円…。

うーん、これは悩みます。だって、「健康に影響はない」と言われているのだから、やらなくてもいいのかもしれない。

でも、私自身、頭が少し絶壁ぎみで、思春期にはそれがちょっとしたコンプレックスでした。
頭の形だけでなく、耳の位置がズレるとなると、普通のメガネがうまく合わなくなることもあると聞いて、余計に気になってきました。

しかもこの治療、必ずしも効果が出るとは限らないんです。
途中で断念する子もいると聞きますし、2週間に一度の頻度で通院が必要です。費用だけでなく、時間や労力もかかります。

 

それでも「やろう!」と決めたその理由は…

いろいろ考えた末、わたしたちは「ヘルメット治療をする」と決めました。

理由は、とてもシンプル。
「この子たちが、将来悩むかもしれないから」。

僕たちが今、ちょっとだけ頑張れば、この子が思春期に感じるかもしれない悩みを、少しでも軽くしてあげられるかもしれない。
そう考えたときに、88万円って、もしかしたらすごく安いのかもしれない、と思えてきました。

 

オーダーメイドのヘルメットで治療スタート!

ヘルメット治療の開始時期は、生後12ヶ月までが目安とされています。
これは、頭蓋骨が成長とともに固くなっていき、治療の効果が出にくくなるためです。
一般的には生後2〜6ヶ月のあいだに始める方が多いそうで、生後7ヶ月でスタートした私たちは、比較的遅めだったようです。

ヘルメットは一人ひとりの頭の形に合わせてオーダーメイドで作られます。
私たちの場合は、義足などをつくる専門施設でつくっていただきました。

ヘルメットは、1日20時間以上の装着が推奨されました。
個人差はありますが、治療期間はおおむね3〜6ヶ月程度。
治療の効果や開始時期、装着時間などに応じて、通院しながら調整が行われます。

こんなことまで、“双子あるある”なんて!

いよいよ治療がスタート。
まずは、頭のかたちをくわしく測るために、3Dスキャンをしてもらいました。
赤ちゃんの頭をぐるっと立体的に計測して、どれくらいゆがみがあるのかを数値で教えてくれます。

 

結果は…5段階中の「5」。
つまり、もっとも重いレベルの歪みでした。
「やっぱりな…」と、正直どこか納得しつつも、ショックも大きかったです。

でも、施設の方がこんなふうに言ってくれたんです。
「双子ちゃん、多いんですよ〜。お腹の中で、ぎゅーってなりますからね」。

その言葉に、少し救われた気がしました。
そして「ああ、これも“双子あるある”のひとつなのかも…」と、ようやく受け止められた気がしました。

双子の育児って、お金も時間も、そして気持ちの整理も、本当にいろんなことが、一度に押し寄せてきます。
でも、そういう悩みにぶちあたるたびに、「楽しませてくれるじゃないか」と思えるようになりました(笑)。

これから始まる、ヘルメット治療。
親子で一緒に、楽しんで乗り越えていこうと思います!

 

これまでの「双子パパ日記 」一覧はこちら

SHARE

  • Facebook
  • X

yamatoya magazine

わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

家具メーカーとして
親子の成長を応援したい。

子ども家具をつくってきた歴史は、
子育て情報蓄積の歴史でもあります。
リアルな体験や役立つお話を
全国の子育て世代のみなさんと
共有したいと思っています。

商品についての詳しい話を見たい
商品が見られるお店を知りたい

yamatoyaコーポレートサイト

商品を購入したい
ショップのお得な情報を知りたい

yamatoya オンラインショップ