2025.09.10

子どもの「できた!」を育む、1才から始めるマイデスク習慣

「机に向かうのは、小学生になってから」と思っていませんか?
実は、もっとずっと早くから、“自分の場所”を持つことが、子どもの集中力や自主性を育む大きなきっかけになるんです。
今回は、4才の娘を育てる元教員ママで、子育てや知育について発信している、yamatoyaアンバサダーのまーやさんに、1才の誕生日に「マイデスク&チェア」を準備した経験談と、その環境づくりのコツや考え方についてお聞きしました。

▼これまでの記事

まーや

まーやさん

《教えてくれた人》

第3期 yamatoyaアンバサダー
4才の娘を育てる元教員ママ。14年間にわたり小・中学校教員として教育現場に携わる中で、学力だけでなく「人間性」を育む幼児教育の重要性に着目。妊娠中から育児書を1000冊以上読破し、乳幼児期の脳の発達やIQ・EQに関する知見を活かして育休中に知育に取り組む。講談社「with class mama」インフルエンサーとして活動中。自身の経験をもとに、0〜6歳の「賢い子の育て方」を発信している。第3期 yamatoyaアンバサダー。   instagram:@ma_ya.chiiku

我が家の「1才からのデスク&チェア」事情

小さなお子さんのいるご家庭では、「お子さん専用の机」の導入時期はそれぞれ異なりますよね。「小学校に入学してから」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

私は現在、4才の娘を育てていますが、娘が1才の誕生日に専用の机と椅子をプレゼントしました。当時、遊びに来た親戚からは「もう机があるの? ちょっと早すぎない?」と言われたこともあります。

でも実は、小さな頃から「自分だけの場所」があることは、子どもの成長にとても良い影響をもたらすのです。今回は、我が家の実体験を交えながら、1〜2才から専用のデスク&チェアを用意することのメリットと、その効果についてお伝えします。

 

娘の反応と、“自分の場所”の大切さ

私は14年間教員をしていましたが、入学してくる子どもたちを見て、「机に向かう習慣が乳幼児期から身についていたら、勉強の土台になるのに…」と感じることが多くありました。

娘の1才の誕生日にデスクを用意したときは、「早すぎるかな?」「ちゃんと使ってくれるかな?」と迷いもありました。でも、環境を整えてあげられるのは親だけ。たとえ最初から座ってくれなくても、「整えておくだけで十分」と思い、長く使えそうな大和屋さんの「ブォーノ キッズデスク&チェア」を選びました。

誕生日の朝、リビングに置いておいた机と椅子を見た娘は、とびきり嬉しそうな表情で、「ここ、わたしの!」とでも言うように、自分の場所ができたことを喜んでいました。

現在4才の娘は、毎日その机に向かって座っています。お気に入りの絵本やおもちゃを持ち込んだり、お絵描きや勉強をしたり、時には大好きなぬいぐるみを椅子に座らせてごっこ遊びをしたり。そんな姿を見るたびに「あのとき用意してよかったな」と思っています。

 

集中できる環境の整え方

乳幼児期のお子さんにマイデスク&チェアを用意したとして、「家のどこに置くのがいいのか迷う…」という方も多いのではないでしょうか。

私がおすすめするのは「壁際」です。
このとき大切なのが、壁には何も貼らないこと。そして、机のまわりにおもちゃ棚などの誘惑になるものを置かないようにすることです。

たとえば、学生時代、試験勉強中に目の前に漫画があって、つい手を伸ばしてしまった経験はありませんか? 子どもも同じで、視界に気になるものがあると、どうしても集中力が削がれてしまいます。

せっかく机に向かっていても、集中が続かないのはもったいないですよね。
もともと子どもの集中力は長くは続かないものだからこそ、こうした環境面での工夫がとても重要です。

わが家でも、娘が4才になった今でも、机のまわりには何も置かないように心がけています。
まわりの刺激をほどよく遮ることで、遊びや作業にじっくり取り組める環境が生まれるんですね。

小さなことのようでいて、子どもの集中力を支える大きな土台になります。
ぜひ、ご家庭でも取り入れてみてください。

机に向かう習慣は“遊び”から 

使用製品の現在販売しているモデル:ブォーノ3 キッズデスク&チェア

娘は机をもらった日から、嬉しそうに座っていました。ですので、「机でできること」はなるべく机の上でやらせるようにしていました。

塗り絵やお絵描き、シール貼り、簡単なパズルやカード遊びなど、「じゃあ、机でやってみようか」と声をかけることで、自然と机に向かう習慣ができていきました。

そして慣れてくると、自分から椅子に座り、好きな遊びを始めるようになりました。「今日はここで何しようかな?」と考え、自分で選択し、行動しているその様子を見て、自主性が育っていることを実感しました。

また、机で遊んだあとは「片付ける」という習慣も身につきます。遊びと片付けの区別がつくだけでなく、将来の学習習慣や整理整頓の土台にもなっていくと感じています。

とはいえ、時には床で寝転んでお絵描きをしたがる日もあります。そんなときは無理強いせず、子どものペースに合わせることも大切にしています。

 

キッズデスク&チェアを選ぶポイント

私が重視したのは、まず「高さ調整ができること」です。乳幼児期の成長は早いため、せっかく用意してもすぐ使えなくなってしまうのは避けたいですよね。長く使えるよう、机と椅子がセットになっていて、高さ調整ができるものを選びました。

次に重視したのが「安全性」。角が丸くなっているか、安定感があるかをしっかり確認しました。特に子どもは予想もしない動きをするので、安全対策は欠かせません。

私が「ブォーノ」を選んだ決め手は、椅子の安定感です。後ろに倒れにくい構造で、安心して使わせることができます。子どもはつい椅子を揺らしたり、前足を浮かせてバランスを取ったりしますよね。そんな動きにも耐えられる椅子を選ぶことで、怪我のリスクを減らすことができます。

 

デスク&チェアは「学習」だけじゃない

「マイデスク」と聞くと、勉強させるためのもの、というイメージが強いかもしれません。でも実際には、それ以上に子どもの自立や成長をサポートする役割があると私は感じています。

親が意識して環境を整えることで、子どもは「自分の場所」「自分の時間」を持ち、自然と自立の芽が育っていきます。

私のInstagramにも、0〜2才のママたちから「誕生日プレゼントに何を選べばいい?」という質問をいただくことがあります。その際に「マイデスク」をよくおすすめしています。

お子さんの自立と成長を支える環境づくり、ぜひ取り入れてみてくださいね。

※写真のピンク色のブォーノ キッズデスク&チェアは、限定発売していた旧商品です

 

***

 

小さいうちから環境を整えてあげることで、お子さんは想像以上にたくさんのことを吸収し、育っていきます。
マイデスクはきっと、子どもが安心して過ごせる「自分だけの場所」であり、成長の土台になる大切な空間なんですね。

まーやさん、貴重なお話をありがとうございました。

SHARE

  • Facebook
  • X

yamatoya magazine

わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。

家具メーカーとして
親子の成長を応援したい。

子ども家具をつくってきた歴史は、
子育て情報蓄積の歴史でもあります。
リアルな体験や役立つお話を
全国の子育て世代のみなさんと
共有したいと思っています。

▼商品について詳しく知りたい、商品が見られるお店を知りたい

▼商品を購入したい、ショップのお得な情報を知りたい