「子どもにたくさん絵本を読んであげたい!」
そう願う親御さんは多いものの、「なかなか興味を示してくれない」「絵本よりおもちゃばかり…」という悩みもよく耳にします。
実は、その原因は子どもの性格ではなく、ほんの少しの「環境」の違いにあるのかも…!?
今回は、4才の娘を育てる元教員ママで、子育てや知育について発信している、yamatoyaアンバサダーのまーやさんに、絵本が大好きになる環境づくりのコツや考え方についてお聞きしました。
2025.11.05
「子どもにたくさん絵本を読んであげたい!」
そう願う親御さんは多いものの、「なかなか興味を示してくれない」「絵本よりおもちゃばかり…」という悩みもよく耳にします。
実は、その原因は子どもの性格ではなく、ほんの少しの「環境」の違いにあるのかも…!?
今回は、4才の娘を育てる元教員ママで、子育てや知育について発信している、yamatoyaアンバサダーのまーやさんに、絵本が大好きになる環境づくりのコツや考え方についてお聞きしました。
《教えてくれた人》
私は14年間、小学校教員として多くの子どもたちの成長を見守り、司書教諭として子どもたちが本に親しむ環境づくりに携わってきました。
「絵本の読み聞かせが子どもの成長に良いことは、よく分かっているんです。でも、うちの子、全然絵本に興味を示してくれなくて…」
これは、私がこれまで数え切れないほど耳にしてきた、0才から5才ごろのお子さんを持つママたちの切実な悩みです。
たくさんの絵本を買いそろえても、読み聞かせてあげようと声をかけても、おもちゃの方へ走っていってしまう我が子を見て、「うちの子は本が嫌いなのかな…」と、ため息をつきたくなる気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、もしその原因が、お子さんの性格ではなく、ほんの少しの「環境」の違いにあるとしたら、どうでしょうか。
先日、あるお母さんから嬉しいご報告をいただきました。
以前は、ママが選んだ絵本を差し出しても「いや!」と首を振り、おもちゃ箱の底で絵本が眠っているのが当たり前だったという2才のAちゃん。
お母さんはある日、思い切ってリビングの一角にある絵本の置き方を変えてみたそうです。
それは、Aちゃんの目線の高さに合わせた低い棚に、絵本の「表紙」がずらりと見えるように並べる、というシンプルな工夫でした。
すると、驚くような変化があらわれます。
Aちゃんが自ら棚にトコトコと歩み寄り、じーっと表紙を眺めたかと思うと、お気に入りの一冊を小さな手で「えいっ」と取り出し、ママの元へ持ってくるようになったのです。
「読んで!」とでも言うように、ママの膝にちょこんと座るAちゃんの姿に、お母さんは感動して涙が出そうになった、と話してくれました。
絵本に興味を示し、自分で選び、取り出し、そして自分で片付ける。
以前は絵本に見向きもしなかったAちゃんの世界が、ガラリと変わった瞬間でした。

このような「絵本を自分で選ぶ」という体験は、Aちゃんのような特定のお子さんだけに効果があるのではありません。
実は、この小さな成功体験には、子どもの未来を豊かにする3つの大切な力が隠されています。
一つ目は、「言葉の力と豊かな想像力」です。
自分の「好き」で選んだ物語は、子どもの心に深く吸収され、言葉の世界をぐんぐん広げてくれます。
二つ目は「自己肯定感と親子の絆」です。
「自分で選んだ!」という達成感が自信につながり、「ママが読んでくれた」という温かい時間が、何にも代えがたい親子の絆を育みます。
そして三つ目は、生涯にわたる「学ぶ力」と「読書習慣」の基礎を築くことです。
幼い頃の「本って楽しい!」という原体験こそが、将来の主体的な学びへとつながっていくのです。
Aちゃんのお話と、子どもが成長する上で大切な3つの力。
これらに共通しているのは一体何でしょうか。
それは、「子どもが、自分で絵本を選べる環境があった」という、たった一つのシンプルな事実です。
絵本棚を、0才のお子さんでも自分で使えるものに変えるだけで、子どもは自ら絵本を選ぶようになるんです。
なぜ、それだけで変わるのでしょうか。
みなさんは、書店の平台に積まれた面白そうな表紙の本に、思わず手が伸びてしまった経験はありませんか?
まさにそれと同じ状況がお子さんにも起こっているんです。
色とりどりの絵本の表紙は、絵本の世界へと誘う最高の招待状なのです。
「これ、なあに?」「おもしろそう!」と、子どもの好奇心をダイレクトに刺激します。

私の娘は、もともと絵本を読むのが好きで、毎晩絵本を自分で選んでいます。
でも我が家には背表紙を並べる本棚しかなく、娘はいつも一冊ずつ引き出して表紙を確認して選んでいました。
今回、yamatoyaさんの「ノスタ3 キッズブックシェルフ」をリビングに置いてみました。
すると、絵本を選ぶのがスムーズになっただけでなく、自分でお気に入りの絵本を並べてみたり、片付けもとても上手になりました。
下のスペースには図鑑などの重い本も置けるのがとてもよく、私もお気に入りです。
角が丸いのでぶつかっても怪我をする心配もないですし、デザインもシンプルだからこそおしゃれ。上下が離脱式なので、赤ちゃんの頃から使えるのもおすすめポイントです。
どの家にもあるような本棚は、背表紙を揃えて入れるものが多いですよね。
背表紙だけが並んだ本棚は、大人にとっては整理されて見えますが、まだ文字の読めない子どもにとっては「ただの壁」に見えてしまうこともあるのです。
だからこそ、特にお子さんが小さい時には表紙を並べられる絵本棚はとてもおすすめです。
お子さんが絵本を好きになるために大切なのは、毎日の読み聞かせはもちろん、お子さんの「読んでみたい」という小さな芽を、私たち親がほんの少し手助けしてあげることです。
その小さな一歩が、お子さんの世界を無限に広げる、大きな扉を開く鍵になるかもしれません。
あなたとお子さんの毎日が、素敵な絵本との出会いで、もっと豊かになることを心から願っています。

***
絵本を通じて育まれるのは、言葉や想像力だけではなく、親子の絆や生きる力そのものです。
小さな「選ぶ」という体験が、未来へつながる大きな学びの第一歩になるんですね。
まーやさん、貴重なお話をありがとうございました。
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