子どもがお座りできるようになると、子どもの居場所のひとつとしてベビーチェアを取り入れる家庭も多いと思います。毎日座って、食べて、ときにはトントンとテーブルをたたいてみたり。実はその何気ない毎日の積み重ねこそが、私たちyamatoyaが大切にしたいと考えている、「木育」につながっていると思っています。
2025.12.31
ベビーチェアからはじまる、やさしい「木育」のおはなし
木育は、「教える」ものではなく「感じる」もの
「木育」と聞くと、少し身構えてしまう方もいるかもしれません。何かを学ばせなければいけない、特別なことをしなければいけない。そんなイメージが先に立つこともあります。
でも、私たちが考える木育は、もっとやさしくて自然なもの。こうしなさいと教えるのではなく、暮らしの中でふと感じてもらえたら嬉しい、そんな存在です。
だからこそ、木製家具は主張しすぎず、暮らしの中に静かになじむ存在でありたい。子どもの「やってみたい」や「できた」を、そっと支える存在でいたいと考えています。
木の家具がそばにあって、子どもが触れて、使って、成長していく。その中で、あたたかさや心地よさ、安心感を感じること。それだけで十分だと考えています。

ベビーチェアを使うこと自体が、木育につながる
食事のときを中心に、毎日使う「ベビーチェア」。座って食べるだけでなく、ここで遊んだり、いずれはお絵描きもするようになるかもしれません。その一つひとつの行動が、自然と木に親しむ体験、つまり「木育」になっています。
たとえば、「手で触れたときの、ひんやりしすぎない感触」や「見た目のやわらかな雰囲気」、「成長に合わせて高さを変えていく時間」など。
木育の時間を意識して取り入れなくても、日々使っているだけで、子どもは五感で木を感じています。
こうして毎日、ベビーチェアを使うこと自体を「木育」と感じてもらえたら、それが私たちにとっていちばん嬉しいことです。

環境のことも、感じるきっかけに
yamatoyaが主にベビーチェアなどに使っている木材のひとつが、ゴムの木です。このゴムの木も、野生の木を伐採するのではなく、計画的に植林して森を整える役割も果たしています。そしてゴムの樹液を採取し終えたあと、本来であれば役目を終える木を再利用し、家具として生まれ変わらせています。
このように植林された木を無駄なく活かすことは、環境への負担を減らすことにもつながります。子どもが使う家具だからこそ、未来のことも考えた素材選びを大切にしています。

塗装されていても、ちゃんと伝わる木のやさしさ
yamatoyaがつくるベビーチェアは、「すくすくチェア」をはじめ、子どもの成長に合わせて長く使えるものが多く、安全性やお手入れのしやすさを考え、木材にはきちんと塗装を施しています。そのため、山で触れるような“生の木”の質感とは少し違います。
それでも、木ならではのぬくもりや雰囲気、やさしい存在感は、暮らしの中でしっかり感じられるもの。手で触れたときのあたたかさ、見た目のやわらかな印象、空間になじむ落ち着いた佇まいは、木製家具ならではです。
また、木製家具は冷たさを感じにくく、どこかほっとする感触も特長のひとつ。小さな子どもにとっても、心地よいものでありたいと思っています。
毎日ふれる家具だからこそ、この「なんとなく心地いい」という感覚を大切にしています。

傷も、落書きも、思い出のひとつ
木製のベビーチェアは、使っていくうちに少しずつ表情が変わっていきます。フォークでテーブルをたたいた跡、食器をカチャカチャしたときの小さな傷。そのどれもが、「ここでごはんを食べた」「毎日座っていた」という時間の証です。
新品のままきれいに保つよりも、傷も含めて思い出として残していくこと。木の家具は、そんな家族の時間をやさしく受け止めてくれます。そして、モノを大切にする気持ちを、自然と子どもに伝えてくれる存在でもあります。

家具を使う毎日が、やさしい木育に
子どもが毎日ふれるものだからこそ、安心できて、やさしくて、長く使える木製家具を届けたい。特別なことをしなくても、ベビーチェアが暮らしの中にあるだけで、子どもはたくさんのことを感じ、家族の思い出が積み重なっていく。結果的に木育を感じてもらえたら嬉しいと考えています。
毎日使うベビーチェア。その存在が、子どもの成長と家族の思い出をそっと支えるものになりますように。
それが、子ども家具メーカーとして、私たちが木製家具の良さを伝え続けたい理由です。
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