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離乳食アドバイザー考案!夏バテ防止離乳食&幼児食アイデアレシピ

2023.08.09

暑い日が続くと、体がだるくなって「夏バテかな…」と感じることが多くなります。

大人がそうなら、子どもも同じように夏バテ状態になっている可能性も…!?

今回は、2人のお子さんのママであり、現在は製菓学校の先生をしながら「離乳食アドバイザー」として、食育について広く情報発信をされている上西由理佳さんに、子どもの夏バテと、意識して摂りたい栄養素の知識に加えて、おすすめのレシピを教えていただきました。

教えてくれたひと
離乳食アドバイザー
上西 由理佳 さん

料理教室の先生として、幼児から大人まで幅広い年代向けの料理・パン・製菓のレッスンを担当。製菓専門学校の講師として、パティシエを目指す学生の指導にもあたる。離乳食アドバイザーの資格を持ち、保育園でのおやつ作り体験会や、保護者向けアプリ内にて離乳食レシピ、How-toコラムなども担当している。4才、2才の2児の母。

 

「夏バテ」と言えないだけで、子どもも夏バテします

猛暑日が続いている今年の夏。
大人でも、疲れがなかなか取れず体がだるく感じたり、食欲がなくなってつい軽いもので済ませたりと、夏バテが心配な季節です。

小さな子どもは「夏バテ」という言葉を知らないので訴えることはあまりないかもしれませんが、「なんだかうちの子、元気がないなぁ」と気付いたときにはすでに、夏バテ気味だったり、もっとひどいと熱中症になっている可能性もあります。

症状が出る前に、日々の食事を工夫して、親も子も夏バテ予防をしていきましょう!

 

夏バテ予防に摂り入れたい栄養素は?

夏バテを予防するためには、ビタミンやタンパク質、ミネラルを意識して摂ることを心がけましょう。具体的には、次のような食材に多く含まれています。

 

⚫︎ビタミンB1…豚肉、うなぎ、大豆製品、ごま など

⚫︎ビタミンB2…レバー、海苔、チーズ、卵  など

⚫︎ビタミンC…野菜、果物 など

⚫︎タンパク質…肉類、魚類、卵、乳製品 など

⚫︎ミネラル…海藻、果物、緑黄色野菜 など

 

夏バテを予防するためにも気をつけたいのが「炭水化物だけの食事」。

炭水化物を摂るときには、ビタミンやタンパク質を一緒に摂取することで、エネルギーを効率よく摂取することができます。

毎日、たくさんの汗をかくことで、水分や鉄分も不足しがち。水分と鉄分は、こまめに摂取するよう意識してください。

大人はこれらの食材を意識しつつ摂っていくことができますが、では子どもの食事を考えたとき、どうやって幼児食や離乳食に取り入れていくのが良いでしょうか。

 

子どもは「量より質」品数は少なくてもOK

ビタミンやタンパク質、ミネラルを意識した子どもの食事づくりで重要なのは「量より質」だということ。
1日3食(+おやつ)のどこかで、少量でも良いので栄養素を意識しつつ、バランスの良いメニューを考えてみてください。

「暑いからたくさん摂らないと…」と無理するよりも、少しでもいいから食事に取り入れることを意識してみてください。

暑くて、子どもも食事が進まなくなりがち。幼児・乳児にとっても、食べやすいメニューになるよう、工夫してみましょう。

 

離乳食・幼児食に取り入れやすい、夏バテ防止レシピ

実際に、家族みんなが食べられるおすすめの夏バテ予防メニューをいくつかご紹介します。

離乳食期の子どもにも取り分けやすいメニューです。離乳食期に大人と同じものを食べられるというのは、子どもにとっても「パパやママと同じものを食べられる!」という喜びを感じるきっかけにもなるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ゴクゴク飲める!冷製野菜ポタージュ

数種類の野菜と鶏肉(ひき肉やささみ肉がおすすめ)を一緒に煮て、ミキサーにかけます。味付けは月齢に合わせ、和風出汁やコンソメ、鶏出汁で。牛乳やミルク(またはフォローアップミルク)を加えてクリーミーに。必要であれば塩胡椒で味を整え、よく冷やせば完成です。

◎おすすめポイント◎
・野菜と一緒に鶏肉もミキサーにかけてタンパク質も摂取
・スープの状態で小分けにフリージングしておけば、解凍後に牛乳やミルクと合わせるだけで完成
・冷たくてさらりと飲みやすく、暑い夏にぴったり!

 

エネルギーチャージ!鮭とわかめのおにぎり

ご飯に焼き鮭、わかめふりかけ、ごまを混ぜておにぎりにします。しらす干しやほうれん草、小松菜などにアレンジしてもOK!

◎おすすめポイント◎
・食事としてはもちろん、おやつや小腹が空いた時にもぴったり
・タンパク質、ビタミン、ミネラルが一度に摂れて、エネルギーチャージにも
・お手伝いができる年齢なら、一緒に作って楽しもう!

 

夏野菜のスパニッシュオムレツ

大きめの耐熱ボウルに溶き卵に牛乳、ピザチーズ、コンソメ、塩胡椒を加え、卵液を作っておきます。

玉ねぎ、ズッキーニ、じゃがいも、ナス、エリンギなどの野菜と、薄切りにしたベーコン、油でしんなりするまで炒めたら、卵液のボウルに加え混ぜます。油をひいたフライパンに戻し、半分に切ったプチトマトを乗せてフタをして両面焼きに。焼き色がつけば完成!

◎おすすめポイント◎
・色合いがキレイで見た目も楽しめる夏野菜ならではのメニュー
・子どもが大好きなケチャップをかけて食べて!
・フライパンひとつで栄養素がたっぷり摂れる

 

バランスの良い食事で暑い夏を乗り切ろう!

これらのメニューは、炭水化物に、タンパク質と野菜をプラスすることが秘訣です。
「バランス良い食事」は、夏に限らず心がけたいものですね。

今回紹介したメニューをヒントに、ご家庭でも効率よく栄養素が摂れるメニューをぜひ考案してみてくださいね。

 

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離乳食アドバイザー

上西 由理佳

料理教室の先生として、幼児から大人まで幅広い年代向けの料理・パン・製菓のレッスンを担当。製菓専門学校の講師として、パティシエを目指す学生の指導にもあたる。離乳食アドバイザーの資格を持ち、保育園でのおやつ作り体験会や、保護者向けアプリ内にて離乳食レシピ、How-toコラムなども担当している。4才、2才の2児の母。