#絵本

きょうのえほんがかり vol.2「雨の日も楽しんじゃう絵本」

2024.05.22

自宅の「わたげBUNKO」にたくさんの絵本を蔵し、絵本をキーワードにさまざまな活動を展開する「えほんがかり」のまこさん。

このシリーズ「きょうのえほんがかり」では、いろいろな絵本を知るまこさんに、テーマに合わせたおすすめの絵本をご紹介いただきます。

えほんがかり まこ さん
「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。

 

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季節はめぐり、春と呼ぶには少し暑いなぁと感じる日が増えてきました。
時折ふわっと吹く心地いい風に誘われて外に出てみると、道端には少し前には見られなかった草花たちがご機嫌に揺れています。

あと1週間ほどで6月。
少しずつ梅雨に向けて、お天気が崩れることも増えてくるタイミングですね。

ということで第2回目の「きょうのえほんがかり」は、「雨の日も楽しんじゃう絵本」と題して、4冊の絵本をご紹介します!
毎朝カーテンを開けるドキドキ感や、親子で空を見上げる時間のそばに、こんな絵本たちをぜひ。

 

きょうのおしながき

『かさちゃんです。』

『コッコさんとあめふり』

『おふくさんのてるてるぼうず』

『あのくもなあに?』

 

かさちゃんです。

『かさちゃんです』

とよたかずひこ 童心社

 

あかちゃんえほんの大人気シリーズ「ももんちゃん」の作者、とよたかずひこさんによる絵本。カラフルな傘たちが主人公の一冊です。
雨や風の様子がオノマトペで表現されています。
天気にあわせて傘を開いたり閉じたりする様子が、まるで変身しているかのよう!
ページごとに、その変化も楽しめます。
色の鮮やかさや優しい線、そしてポジティブな言葉が、雨の続く時期にピッタリです。

 

コッコさんとあめふり

『コッコさんとあめふり』

片山健 福音館書店

 

降り続く雨に、コッコさんはてるてる坊主を作ります。
ですが、なかなか思うように晴れてはくれません。
そのたびに自分で考えては、いろんな工夫をして前に進み続けるコッコさん。
その健気さに、胸を打たれます。

読者である私たちも、ページをめくりながら残念がったり喜んだりと、いつの間にかコッコさんと気持ちを重ねその世界観を楽しめます。

そして、ようやく晴れた空は、間違いなくコッコさんの想いが届いたから…!
そこには、読者の想いも含まれているかもしれません。
目には見えない大切なものを伝えてくれる絵本でもあります。

 

おふくさんのてるてるぼうず

『おふくさんのてるてるぼうず』

服部美法 大日本図書

 

いつもにこにこ穏やかなおふくさんたちの住むところへ、おにが飛び込んできます!
なにかと思えば、なかなか止まない雨をどうにかしろ!というのです。
こんな無理難題を前にしても、おふくさんたちはいつも通りにこにこ。
おにさんも巻き込み楽しみながら、みんなで解決の糸口を探していきます。
そうしている間に、気がつけば雨はすっかりあがって…。

布製てるてる坊主の作り方も載っているので、絵本と一緒に親子で願いを込めたてるてる坊主づくりをするのもオススメです。

 

あのくもなあに?

あのくもなあに?』

富安陽子 山村浩二 福音館書店

 

こちらは、夏に向けておすすめな「雲の絵本」です。
「あのくもなあに?なんだろね。」という、語感の気持ちいい文章が特徴的。
雲の形を食べ物に見立てたページがあったり、不安定なお天気な時に雲の上では何が巻き起こっているの?というページがあったり、ファンタジーを交えながら描かれています。

これからお天気の変わりやすい時期に入るので、空を見上げる機会も増えると思います。
親子で「あのくもなあに?なんだろね。」とおしゃべりしながら、絵本にはないオリジナルな雲をぜひ見つけて楽しんでください。

 

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今回は4冊の絵本を「雨を楽しんじゃう絵本」と題してご紹介しました。
実は、どの絵本も必ず晴れ間が描かれています。それに気がついたとき、「止まない雨はない」という言葉が脳裏に浮かびました。

私も1歳半になる娘の子育てをしていると、ご機嫌がいい日もあれば悪い日もある、同じ方法をとってもうまくいく日もあればそうでない日もある、体調もまた然り…といった感じの毎日です。
今回、このテーマをもとに絵本を開いて、自分たちの生活とも重ねていました。

雨…というと、ネガティブな印象になりがちですが、私たちは雨の恩恵をたくさん受けて生活しています。少し考え方を変えると、雨の日だからできることや、雨の日にしか見られない光景もたくさんあることに気付きます。

お外で遊ぶのが大好きな子にとっては少し退屈な時期かもしれません。そんなときこそ、親子で絵本を開いて、心を寄せ合いながらゆったりとした時間を過ごしてみてください。

今回ご紹介した4冊が、みなさんの雨の日に少しでも彩りを添えるお手伝いができていたら幸いです。

 

information

■えほんがかりのおはなし会
2024年5月30日(水)10:30〜11:00
会場:TSUTAYA BOOK STORE カラフルタウン岐阜店(岐阜県岐阜市柳津町丸野3-3-6)
参加費無料

日々の活動やイベント情報など、詳しくは公式Instagramで更新中
えほんがかり @ehongakari

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えほんがかり

まこ

「えほん つながる ことば いのち」をテーマに、絵本の楽しさや奥深さを発信。“えほんがすきなおとな”、「えほんがかり」として活動する。絵本の読み聞かせなどの活動のほか、その域にとどまらない自由な発想とフットワークで、あらゆる絵本コミュニケーションを独自で展開する。岐阜県海津市の家庭文庫「わたげBUNKO」の公開・交流、絵本を持ち寄る楽しい朝活「えほんモーニング」、さらに「えほんや 折りをり」としてマルシェ等で絵本の販売も手がける。NPO法人「絵本で子育て」センター絵本講師。岐阜県在住。二児の母。