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今日からできるおうちモンテvol.3「子どもの自立を助ける5つの環境」

2022.10.12

子育てや教育の考え方はさまざま。

その中の考え方のひとつの選択肢として、現在5才と0才の兄弟の子育てに奮闘中のモンテッソーリ教師で保育士の「demi(でみ)」さんに、お話をお聞きしました。

子どもが「自分でできた!」を実感し、自立して生活できるように、暮らしの環境を整えるコツや考え方を、モンテッソーリ教育の考え方で紐解いていく「今日からできるおうちモンテ」シリーズ、第3回となる今回は、実際にdemiさんが自宅で実践している具体的な5つのシーンを挙げながら、取り入れ方のコツなどについてご紹介します。

《お話を聞いたひと》
モンテッソーリ教師 / 保育士 / 整理収納教育士
demiさん

同志社大学文学部卒業後、ドイツ留学、教育企業での営業職を経て、保育士資格とモンテッソーリ資格を取得し教育現場を経験。その後1〜6才を対象とした「大阪モンテッソーリ幼児教室」を起業。モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた子育ての工夫「おうちモンテ」をInstagramで発信。2017年・2022年生まれの兄弟の母。保育士、中高国語科教員免許、モンテッソーリ教師資格(Diploma of North American Montessori Center 3-6years)。
公式ブログ『モンテッソーリで子育て上手』

 

ーモンテッソーリ教育の理論を生かして、おうち環境を整えるために大切にしていることを具体的に教えてください。

私が実践していることはいろいろありますが、今回はそのなかでも取り入れやすいものを5つ、ご紹介します。今お部屋にあるものを整理したり、配置を変えてみたりするだけでもできるものもありますので、ぜひ挑戦してみてください。

道具を「子どもサイズ」して成功体験を

まずは、道具を「子どもサイズ」にすること。

洗面所やトイレなどで、子ども用のステップを使っているご家庭も多いと思いますが、ステップはそれ以外にも、活用次第で日常生活の自立を促すことができます。

高いところにも手が届くようになると、子ども自身ができることが増えます。挑戦することが、成功体験につながります。

こちらは、キッチンでお手伝いをしているところ。

子どもの身体に合わせたステップがあるだけで、一人でできることが格段に増えます。子どもはすぐ大きくなっていくので、成長に合わせてサイズ調整できるステップがお気に入りです。

必要なものを厳選して「なるべく少なく」

大人も子どもも、物が多すぎると選ぶのに時間がかかりますよね。子どもにとっても、たくさんの物のなかから必要なものを選び取ることは、とても難易度が高い行為です。

だから「大人が選んであげる」ではなく、「子どもが選びやすいように」必要なものを厳選して選びやすくしておくことこそが、大人の役割です。

我が家のおもちゃの棚には、そのときに子どもが好きな活動だけを並べて、他のものは押し入れへ収納しています。飽きたら、またローテーションします。

子どものおもちゃって、なぜかどんどんごちゃごちゃしてしまうので、いつの間にかものが増えているときももちろんありますが…(笑)。なるべく少なくできるよう、心がけています。


子どもだからこそ「本物」を使う日常を

「子どもが使うからプラスチックのお皿やコップを」と、割れないものばかり使っていませんか。

小さいうちだからこそ、ガラスや木製など、実際に大人が生活で使う素材のものを積極的に使うようにすると、子どもも自然と丁寧な扱い方が身につきます。

我が家では、IKEAの子ども用キッチンを、おままごと用ではなく実用化して使っています。この写真は3才のとき、自分で食べるためのサンドイッチを作っているところです。

ウォーターサーバーから水が出せるので、果物を洗ったり、お手拭きを濡らしたりという作業が自発的にできるようになりました。

こうしたスペースは、子ども用の食器やカトラリー、エプロンや雑巾の置き場にも最適です。

目的ごとのスペースを決めて取り組みやすく

スペースごとに「その場所ですること」が完結するように道具を集めて環境を整えておくと、気が向いたときに取り組みやすくなります。

お部屋の一角にイーゼルと絵具を常に置いておき、いつでもお絵描きができるようにしています。イーゼルは肩を大きく使って描けるので、子どもの身体の発育にも◎。

近くには、落書き帳と色鉛筆でお絵描きがすぐできる場所も常設して、ここ全体をアートスペースにしています。いつでもすぐに始められるので、描く頻度が格段に増えました。

「ひとりでできた!」のチャンスをつくる

子どもは「自分ひとりでできた!」という成功体験がと大きな自信になります。ちょっとした工夫次第で、子どもが「一人でできる」チャンスが増えます。

たとえば、家族のお箸やカトラリーを入れてある引き出し。以前はもう一段上に入れてあり、子どもの手が届かなかったのですが、「食卓に並べるお手伝いができるように」と、収納する引き出しを一段下げました。
「そろそろできるかな?」と思ったら、子どもに触ってもらいたいものは下の段に下ろしてやり方を見せてあげると、だんだんとひとりでできるようになりますよ。

ー自立を助けるいろいろな工夫が素晴らしいですね。環境づくりをするときに、大切にしていることはありますか。

おうち環境を整えるにあたって大切にしていることは、ベストでなくてもベターな選択を積み重ねること。そして、基本の理論を知った上で、子どもの意見や行動から柔軟にアレンジやアップデートをしていくことです。あとは、お互いに完璧を求めすぎないことも大事です(笑)。

おもちゃ棚はなるべく少なく、子どもが好きな教具やおもちゃを並べておこうと思っていても、生活しているとどうしても物が増えていきます。「8種類前後をベストにしよう」と決めつつも、その数にあまりストイックになりすぎず、「なるべく減らす」というゆるい方針で。忙しくて手が回らないときは諦めて、時間があるときにまたやればいいと思います。

我が家では長男が3才をすぎた頃から、息子の方から「ゴミ箱はここに置きたい」「コップをここに置くのはどう?」など意見をもらえるようになったので、本人がやりやすいように相談しながらアップデートすることも大切にしています。

 

***

 

できることからひとつずつ、子どもの様子も見ながら柔軟に進めていくことが大事なんですね。とても参考になりました。次回も、demiさんのお宅での実践例と成長を感じたエピソードを交えてご紹介します。お楽しみに。

 

前回の記事はこちら

今日からできるおうちモンテvol.1「自立を助けるお部屋づくりの考え方」

今日からできるおうちモンテvol.2「立派な教具よりも、毎日の日常生活」


ライター 後藤麻衣子

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demi

同志社大学文学部卒業後、ドイツ留学、教育企業での営業職を経て、保育士資格とモンテッソーリ資格を取得し教育現場を経験。その後1〜6才を対象とした「大阪モンテッソーリ幼児教室」を起業。モンテッソーリ教育の考え方を取り入れた子育ての工夫「おうちモンテ」をInstagramで発信。2017年・2022年生まれの兄弟の母。保育士、中高国語科教員免許、モンテッソーリ教師資格(Diploma of North American Montessori Center 3-6years)。 公式ブログ『モンテッソーリで子育て上手』https://montelabo.com

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