SNSや子育て情報で、最近よく目にする「認知能力」や「非認知能力」という言葉。
言葉自体は知っていても、「実際どういう意味?」「0才や1才から、何か気をつけたほうがいいの?」と気になるママやパパも多いのではないでしょうか。
今回は、5才の娘を育てる元教員ママで、yamatoyaアンバサダーのまーやさんに、0〜1才の子を育てるママやパパに知っておいてほしい、「認知能力」や「非認知能力」についてお聞きしました。
2026.08.19
SNSや子育て情報で、最近よく目にする「認知能力」や「非認知能力」という言葉。
言葉自体は知っていても、「実際どういう意味?」「0才や1才から、何か気をつけたほうがいいの?」と気になるママやパパも多いのではないでしょうか。
今回は、5才の娘を育てる元教員ママで、yamatoyaアンバサダーのまーやさんに、0〜1才の子を育てるママやパパに知っておいてほしい、「認知能力」や「非認知能力」についてお聞きしました。
《教えてくれた人》
ここ数年、育児書やSNSでも、「認知能力」「非認知能力」という言葉をよく見かけるようになりました。
周りのご家庭が0才のころから知育やお勉強を取り入れている様子がSNSなどで目に入ると、つい「何かしてあげなきゃ」「小さいうちからお勉強をしたほうがいいの?」と焦ってしまうこともあると思います。
実際に、現在5才の娘を育てる私も、娘が0才の頃、「何から始めればいいんだろう?」と、漠然と不安になっていました。
でも、安心してください。
焦って何か特別なことを買い与えたり、無理に教え込んだりしなくても、子どもの未来を支える力は毎日の暮らしの中での関わりでちゃんと育っていきます。
今回は、0才・1才のお子さんを育てるママやパパに向けて、「これだけは知っておきたい認知能力・非認知能力の基本」と、「日々の子育てで覚えておきたいポイント」をお伝えします。
最近よく耳にする、「認知能力」と「非認知能力」。
どちらが良い・悪いというものではなく、実は車の両輪のような関係です。
「認知能力」とは:文字や数字が読める、計算ができるなど「テストで点数がつけられる力」
「非認知能力」とは:最後までやり抜く力、気持ちのコントロール、お友達への思いやりなど「目に見えない心の力」
この二つは、「一本の大きな木」に例えてみると、とても分かりやすいです。
認知能力が、地上に見えている「花や葉っぱ、果実(知識や学力)」だとしたら、非認知能力は、大地の下で木を支える「太くて深い根っこ(心の力)」です。
いくら立派な花や実を咲かせようとしても、地面の下の根っこが弱々しかったり、土壌が育っていないと、花を咲かせたり、果実が実ることもままなりません。
もしかすると、強い風が吹いたときに木ごと倒れてしまうかもしれません。
だからこそ、0才・1才のいま一番大切なのは、早く花を咲かせる(お勉強をする)ことではなく、これから先の長い成長を支えるための「頑丈な根っこ」をのびのびと伸ばしてあげることなんです。
家庭で、我が子の「根っこ(非認知能力)」をのびのびと育てるために、私たちは親として、どんなことができるでしょうか。
今日からママやパパが、家庭で簡単にできることをご紹介します。
①安心感がすべてのスタート!「抱っこをする」

非認知能力のいちばん底にある土台は、「世界は安全だ」「自分は愛されている」という安心感(自己肯定感)です。
この安心感があるからこそ、子どもは安心して外の世界へ一歩を踏み出し、新しいことに挑戦できます。
その土台を作るのが、0才・1才のころの、身近な大人との愛着形成。
「おなかがすいた」「眠くて不快だ」と泣いたときに、「どうしたの?」と優しく抱っこしてもらえる経験が、赤ちゃんの安心に直結します。
このように書くとママさんからのお悩みで多いのが、「泣くたびにすぐ抱っこしていると、抱き癖がついて自立しなくなるのでは?」という心配。
また、ずっと抱っこを求められると「いつまでこれが続くの……」と途方に暮れてしまうこともありますよね。
まずお伝えしたいのは、この時期の赤ちゃんに、甘え癖がつく心配はありません。
むしろ、この時期に「求めたら100%受け止めてもらえた」という絶対的な信頼関係がある子ほど、大きくなったときに安心して親の手を離れ、自分の足で歩き出せるようになるといわれています。
今は「気にせず全力で受け止めてあげる時期」と割り切って大丈夫。
ただ、大人の体力にも限界がありますから、「いつでも笑顔で完璧に」なんて思わずに、疲れたときは無理せず周りに頼りながら、できる範囲でスキンシップを楽しんでくださいね。
②そのイタズラ、実は「集中力が育っている」サイン!

気づいたら、ティッシュが全部引き抜かれている。
おもちゃ箱を無限にひっくり返し続けている……。
大人から見れば「またイタズラが始まった……、後片付けが大変!」と思うような困った行動ですが、これも立派な非認知能力のトレーニングなのです。
赤ちゃんにとっては今、手の動かし方を学び、「こうすると、こうなる」という因果関係を確かめるための大切な学びの時間。
とはいえ、ティッシュを山盛りにされて無駄になってしまったり、危ない場所を触ろうとしたり、触ってほしくない大事な書類をぐしゃぐしゃにされたりすると、「集中しているから見守ろう♪」なんて、仏のような心でいられるわけがありませんよね(笑)。
ママやパパだって毎日忙しいですし、片付けの負担が増えるのはストレスです。
解決法としては、「やってほしくないこと」は、あらかじめ物理的にガードしてしまう、ということ。
触られたくないものは見えない高い場所へ隠したり、入ってほしくない場所にはゲートを設置したり。
親の心の平和を守ることが最優先です。
その上で、「片付けが比較的ラクなもの(新聞紙をちぎる、タッパーを重ねるなど)」に夢中になっているときは、声をかけずに「そっと見守る贅沢」を楽しんでみてください。
話しかけずにそっとしておいてあげる時間こそが、子どもの深い集中力を育てます。
③「痛くないよ」は「びっくりしたね」。気持ちを代弁する

1才を過ぎると、思い通りにいかないことに怒ったり、転んで激しく泣いたりすることが増えます。
転んだときに「痛くない、痛くない!」「泣かないよ!」とつい言ってしまったり、ずっと怒っている我が子をみて「もう、怒らないの!」と言ってしまいがちです。
私もよく言っていました。
ですが、子ども自身は、今まさに「痛くて悲しい」「悔しくてたまらない」という感情の真ん中にいます。
それを大好きなママやパパに否定されてしまうと、自分の感情をどう処理していいか分からなくなってしまいます。
たとえば、転んで泣いたときは、「痛くなかったよ」ではなく、 「痛かったね」「びっくりしたね」と共感を。
また、おもちゃが上手く使えず怒っているときは、「怒らないの」と注意するのではなく、「悔しかったね」「上手くできなくて嫌だったね」と。
まずは子どものネガティブな気持ちをそのまま、言葉にして代弁(共感)してあげる意識をしてみてください。
「ママやパパは、自分の気持ちを分かってくれた」と感じることで、子どもは少しずつ自分の激しい感情を受け入れ、落ち着きを取り戻す方法を学んでいきます。
これが、将来の「感情をコントロールする力」へと繋がっていきます。
「認知能力」や「非認知能力」という難しい言葉を並べると、なんだかハードルの高い教育論のように思えてしまいますが、実はママやパパができることは、とてもシンプル。
0才・1才のいま、大切なのは、たくさん抱っこをして、安心させてあげることや、何かに夢中になっている姿を、そっと見守ってあげること。
また、泣いたり怒ったりしたときに、「そうなんだね」と気持ちを受け止めてあげることです。
もちろん、完璧にするのは難しいので、ママやパパに余裕がある時だけでも構いません。
幼児期のお勉強は、後からいくらでも追いつけます。
まずは、毎日の暮らしのなかにある「愛おしい瞬間」を、ママもパパも無理のないペースで、一緒に楽しんでいくことで、我が子の「心」を育んでいくことを心に留めてみてください。
その温かい眼差しこそが、子どもの未来を支える、一番大きくて頼もしい「根っこ」になります。
***
毎日のお世話や家事に追われながら、SNSのいろいろな育児情報が目に入って「何かしてあげなきゃ」「今のうちから知育を」と焦ってしまうこともあるかもしれません。
それよりもまずは、ママやパパが今日お子さんに向けた優しい眼差しや、泣いたときに抱きしめたぬくもりを与えていくこと。
そのすべてが、目には見えないけれど確かな「心の根っこ」を育てています。
ぜひ肩の力をぬいて、今日からできる「親子の関わり」を、お互い無理のないペースで楽しんでみてくださいね。
わたしたちは、子ども家具メーカー「yamatoya」です。
子ども家具をつくってきた歴史は、
子育て情報蓄積の歴史でもあります。
リアルな体験や役立つお話を
全国の子育て世代のみなさんと
共有したいと思っています。
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